暑中お見舞い申し上げます。
昨年9月、信州須坂クラッシック美術館に行った時のこと
平日夕方で見学は私だけ
広い広い玄関を入ると
広い広いお座敷が二部屋続いていて
手前のお座敷の縁側寄りにごろり
一人の方が寝転んでお昼寝をされていました。
須坂クラッシック美術館の関係者の方かな・・・
建物を管理されていて
今はお休みの時間なのだろう
こんな広い畳のお座敷なら気持ち良いだろうなあ
なんて思い
明治大正昭和と三代に渡り、政財界から多くの人が訪れた
須坂の歴史を秘めたサロン(クラッシック美術館HPより)
であった 須坂市有形文化財に指定されている
元 牧 新七(まき しんしち)家
須坂クラッシック美術館を見学しました。
帰り際、 閉館の時間を訪ねた時に
なんの拍子か畳でごろ寝をされている人の話になりました。
その方は 毎日 ごろりとお座敷の畳にお昼寝にこられるとか
お座敷の畳でごろりとお昼寝されている方を
すごいいい場所をお昼寝にチョイスしたなあと
感心すると同時に
さらりとおっしゃった着物姿が素敵な美術館の関係者の方に
懐がおおきな対応だなあと
感じたのです。
レトロな大人の私は
実家の古屋で先日、本畳を素足で踏んで
本畳ってこんなに足に優しいのだ
と改めて思ったのです。
くたびれてきた足腰に本畳の踏み心地は優しい
そして、暑い夏の日
蝉の声を聴きながら
畳にごろり とお昼寝をしていた小さな頃の
遠い昔を思い浮かべました。
畳の表はイグサでつくられている
新しい畳はイグサの香りが良い
小さい子供のいるお家では
イグサの畳表は
おもちゃ で がちゃがちゃ傷をつけられたり
水や食べ物をこぼした汚れが落ちにくい
安価な輸入のイグサは
変色しやすい
本畳は畳表を変えたり
畳を上げて掃除をしたり
してメンテナンスが必要
メンテナンスを考えると畳よりフローリングとごろりソファ
天然素材のイグサの
さわり心地の良さ
真田丸のTVドラマでは
関白様の座っておられるところは
畳敷き
武士が待たされているお部屋は
板の間
畳は昔から高級上質素材だったのね。
立ったり座ったりを考えると畳より椅子
の生活が楽
暑い夏の日
ごろりと横になってお昼寝できる
風の通りぬける涼しい本畳の畳コーナーが3畳ほど
あるといいなあ