行灯 あんどん ってある?日本のあかり

あんどん の写真

上高井郡小布施町
にある
日本のあかり博物館
の チケットと絵葉書                              

知人から 行灯 あんどん ってある?とメールがきました。

住宅のインテリアの仕事をしているけど さすがに 行灯 あんどん は使っていません。

なんでも 英文の世界のランプの紹介の中で 日本のあかり として

行灯 あんどん がでてきたそうです。

はっきりどんなものかわからないということでした。

そう言われると 私もはっきり答えることができないので

上高井郡 小布施町 にある 日本のあかり博物館に行ってきました。

たくさん 行灯 あんどん の展示がありました。

展示品は写真撮影禁止なので、博物館のチケットと 絵葉書の写真です。

行灯 あんどん と提灯 ちょうちん の違いはわかりますでしょうか?

私も博物館でわかったことですが、行灯は種油(主に菜種油)を

光源にしたもので、提灯 ちょうちん は蝋燭 ろうそく を光源にしたもののようです。

菜種油より昔は和ろうそくの方が高価だったようです。

 小布施町は、千曲川の堆積土を利用して菜種の生産がさかんで、馬の背

によって 江戸へ大量に出荷されていたそうです。

いまでも 小布施町の河川敷には菜の花畑が残っていて春は桜と

ともに きれいな景色となっています。

 和紙をとおして ともる あんどん の あかり は

真っ暗な 闇の中で陰影と ゆらめきがあり 静かで心休まる

(または 心浮き立つ)あかり だったのだろうなと 思いました。

 いつだったかTVで照明デザイナーの石井幹子さんがお家に帰られると

小さなそうそくの灯りをたくさんつけて過ごされていた画像を思い出しました。

住宅の電灯のあかりも今は LEDに代わってきていて 光の色もいろいろ

です。パソコンなどの ブルーライトも加わり

住宅の照明計画をたてるとき、私は目にまぶしくない 心落ち着く

照明計画をするようにしています。

暗すぎず まぶしくなく インテリアの中で うまく溶け込んだり

アクセントになったりする現代の住宅のあかり 照明計画は

あかり に対する 個人差もあり  インテリアコーディネーターの とても大事な仕事のひとつです。

 

2015年7月9日 | カテゴリー : 照明 | 投稿者 : sai